発行元:菊池とおこ【瞳光舎】
エリック・サティのピアノ曲「三つのジムノペディ」のイメージを言葉にしました。三つの掌編からなる物語群です。
IMGSRCIMAGESCOVERJPGSTYLEWIDTH100P三つのジムノペデイPPエリツクサテイ一八六六一九二五作曲のピアノ曲BR曲名は古代ギリシアのアポロンやバツカスなどの神をたたえるジムノペデイアギムノパイデイアという祭典に由来しておりサテイはこの祭りの様を描いた古代の壷を見て曲想を得たといわれているP男はずつと長いことここにいた黒い大きな木のもとに足は上に頭は下に吊られていたずつと昔もう思い出すこともできない程遠い昔から男はそうしていたBR男はずつと独りだつた人の姿を見たことはなく何の音を聞いたこともなかつたこの空間には何も変化がなかつたBR男は静かに目を閉じていた夢の中をたゆとうようにうつうつとしていたけれども決して眠つてはいなかつた眠りすらこの場所には存在しなかつたのだ苦痛は深く深く沈んでゆき諦めもとうの昔に空気に紛れた男はいつしかこの空間と同化し変化することを失くした時間はゆつくりとにつまり次第に停滞した男は自分の存在すらも忘れかけていたもう何もかもが朧だつたBRRUBYRB哥RBRPRPRTにいRTRPRPRUBYさんBRふいにはつきりとした澄んだ声がした男はゆつ