発行元:菊池とおこ【瞳光舎】
言葉のエンターティメントサイト「裸言」に連載された掌編・自選集。
sweet編、better編、pain編をお届け。<完結>
終業のベルが鳴るあたしは職員室に突つ走る今日は職員室の掃除当番の日お盆を死守先生たちの湯のみ洗い係死守現国のオクガキの湯のみ死守BRあたしはオクガキのことなら何でも知つてる毎日ビールを二缶飲むくせに酒屋の澄ちやん情報ジヤージのポツケには味覚糖のいちごキヤンデイ忍ばせてることいつも汚いカツコしてるくせに去年のバレンタインデイにはチヨコ十六個もらつてたこと古典の真理子先生もあげてたがりがりのやせつぽちのくせに結構腕には筋肉がついてて球技大会でバスケのゴールきれいに決めてたこと今でも目に浮かぶ去年の文化祭の時に作つた二年B組手拭い今でも使つてること職員室の机の上にくしやりと置いてあるそれからそれからそれからちくしようあたしはオクガキのこと何にも知らない所詮教師と生徒ただそれだけの存在だからあたしは燃えるオクガキの湯のみは死んでもあたしが洗うBRお盆を持つて先生たちの机を回る湯のみマグカツプデミタスカツプいろんな形のいろんな大きさのオクガキの湯のみは前から知つてる目に焼きついてる回転寿司大江戸から盗んできた出所不明の噂魚の名前がずらり書き連ねてあるものBRセンセー湯のみBRことさらぶつきらぼう